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安い矯正歯科は危ない?リスクや適切な歯科医院の選び方

安い矯正歯科は危ない?リスクや適切な歯科医院の選び方

歯科矯正の費用を抑えるため、安い矯正歯科を候補に入れる方もいるのではないでしょうか。安い矯正歯科のすべてが危ないという断言はできませんが、リスクを軽減して理想の歯並びに近づけるためには慎重な検討がおすすめです。事前にチェックポイントを知っておくことで、よりよい矯正歯科を選択しやすくなるでしょう。

この記事では、安い矯正歯科が危ないといわれる原因や、そもそも歯科矯正費用が高い理由、適切な矯正歯科の選び方などについて紹介します。安い矯正歯科を選ぶべきかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

安い矯正歯科が危ないといわれる理由は?

安い矯正歯科が危ないといわれる理由は?

ここでは、安い矯正歯科が危ないといわれる代表的な5つの理由について紹介します。

無理な治療計画で進められることがある

安い矯正歯科では、患者さんの状態や希望に合わない治療計画が立てられる可能性があります。例えば、骨格的な問題や重度の歯列不正がある患者さんに対し、費用を節約するために抜歯を行わず、治療を進めようとするかもしれません。

そのような治療を強行すると、歯が正しく移動せず、きれいに整わなかったり噛み合わせのバランスが崩れたりするリスクが生じます。

追加オプションが必要になる可能性がある

一見するとお得に思える安い矯正治療でも、治療が進むにつれて追加オプションが生じ、結果的に高額になる可能性があります。

これは基本料金を安く設定し、必要な処置や装置を別料金にするという方法を採るケースがあるためです。

例えば、治療後に歯を安定させるための保定装置(リテーナー)や、治療計画の修正に伴うマウスピースの追加作成に別途費用を請求されるなどが挙げられます。

歯科医師の技術や経験が不足している

安い矯正歯科では、治療を担当する歯科医師の技術や経験が不足している可能性についても考慮が必要です。

矯正治療の経験が浅かったり、専門的な訓練を受けていない歯科医師が矯正治療を担当することによって費用を抑えやすくなりますが、患者さんにとってメリットが多いとは言い難いでしょう。

例えば、マウスピース矯正では治療計画の作成にシステムを利用しますが、歯科医師の高度な判断が必要です。経験が浅かったり専門的な訓練を受けていない歯科医師では、その判断が適切ではない可能性があります。

分割払いを強調して安い印象にしている

広告で安さをアピールしていても、実際は分割払いを強調して安い印象を与えていることもあります。

「月々数千円から」といったアピールで、長期間のローンを組ませることにより1回あたりの支払額を小さく思わせる方法です。

また、「数か月無料」と宣伝していても、実際は最初の数回分が免除されるだけであり、総支払額は通常の矯正治療と変わらない場合もあります。

通院回数を少なくしている

安い矯正治療は、通院回数を一般的な矯正治療よりも少なく設定している可能性があります。

患者さんの通院頻度を減らすことによって人件費や診療の手間を省けるため、コスト削減が可能になり、結果として治療費を安く抑えられるという仕組みです。しかし、矯正治療中は適切な頻度で通院し、歯科医師が直接口腔内を確認することが望ましいです。

通院回数が少ないと、歯の動きの異常や虫歯、歯周病などのトラブルが生じても、発見が遅れて重症化してしまう恐れがあります。矯正治療での通院回数は以下が一般的です。

治療法 一般的な通院頻度
ワイヤー矯正 1か月に1回
マウスピース矯正 初期:1か月に1回

その後:2~3か月に1回

歯科医院の方針や個人差などはありますが、「通院回数がかなり少ないな」と感じたら注意が必要です。

安い矯正歯科の治療で考えられるリスク

安い矯正歯科の治療で考えられるリスク

安い矯正歯科での治療は、思わぬリスクを招くことがあります。ここでは、安い矯正歯科が危ないといわれる代表的な理由について紹介します。

出っ歯になる可能性がある

安い矯正治療で患者さんの状態に合わない治療計画を無理に進めると、歯が前方に突き出してしまい、出っ歯になるリスクが考えられます。抜歯が必要な場合でも、費用や手間を抑えるために抜歯せず、部分矯正を進めてしまうケースがあるためです。

歯を並べるスペースを確保するために抜歯が必要でも、その処置をしないまま無理やり矯正治療を進めて歯を移動させようとすると、スペース不足で行き場を失った前歯が外側へ押し出されてしまう恐れがあります。

その結果、見た目が悪くなってしまうだけではなく、唇が閉じにくくなるなどの機能的な問題を引き起こす原因にもなりかねません。

治療後に歯が後戻りするリスク

安い矯正治療では、治療を終えた後に歯が元の位置へ後戻りするリスクが高くなる恐れもあります。

費用を抑える目的で、治療後の歯並びを安定させる保定期間のアフターフォローが含まれていない場合があるためです。

例えば、矯正装置を外した後に必須の保定装置(リテーナー)の提供がなく、定期的な経過観察も行われないといった場合、後戻りが起きてしまうでしょう。保定を怠ると、せっかく整えた歯並びが再び崩れてしまうことも多いです。人によってはまた費用をかけ、再治療が必要になる可能性もあります。

トラブルに気付きにくい

安い矯正歯科で通院頻度が少ない場合、歯科医師が直接口の中を確認する機会も少なくなり、治療中に発生した口腔内のトラブルに気付きにくくなる恐れがあります。

装置の不具合や虫歯、歯周病の発見と対応が遅れてしまう可能性があるでしょう。

前述の通り、矯正治療中は適切な頻度の通院で歯科医師のチェックを受けることが望ましいです。適切な通院を続ければ、トラブルが生じても素早い対処が可能になります。

噛み合わせに問題が出る恐れがある

安い矯正歯科での治療は、噛み合わせに問題が出る恐れも否定できません。

例えば、全体矯正が必要な症例でも費用を抑えるために部分矯正になった場合、全体の噛み合わせが改善されないこともあります。

噛み合わせの不具合は口元の審美性だけではなく、以下のような身体的な症状を招く原因になりかねません。

  • 顎関節症
  • 慢性的な頭痛
  • 肩こり など

矯正治療は見た目の改善だけでなく正しい噛み合わせを目指せるように、適切な治療法を選択しましょう。

歯科医院が倒産する可能性がある

相場よりも安い料金で治療を提供している歯科医院は、治療の途中で倒産してしまうリスクも否定できません。低すぎる価格設定は利益率も低く、経営状態が悪化しやすい傾向があるためです。

格安料金で多くの患者さんを集められても、利益率が低ければ資金繰りがショートし、その結果、突然閉院してしまう可能性もあるでしょう。

閉院すると治療の継続が難しかったり、先に払い込んでいた費用が返金されなかったりなどのトラブルも生じやすくなります。

適切な矯正治療が高額になる理由

適切な矯正治療が高額になる理由

歯の矯正治療は高額になることが多いですが、その費用設定には理由があります。ここでは、適切な矯正治療が高額になる理由について紹介します。

基本的に自由診療になるため

虫歯や歯周病、一部の入れ歯の作成などは保険診療となり、自己負担額は1割~3割で済みます。一方、矯正治療は原則自費診療となり、全額自己負担になります。

ただし、矯正治療でも例外として以下のケースは保険診療の対象です。

  • 「厚生労働大臣が定める疾患」が原因の咬合異常
  • 顎変形症の手術前後に必要な矯正治療
  • 前歯や小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常に対する矯正治療(埋伏歯開窓術が必要な場合のみ)

このような症状であれば保険が適用されるため、心当たりのある方は歯科医師に相談してください。

治療期間が長い

矯正治療は一般的に治療期間が長くなり、期間に比例して「調整料」も増えていきます。

症例にもよりますが、例えば全体矯正を行う場合、歯の移動だけで1年半から3年程度の期間がかかるケースも多いです。

その間は矯正装置代だけではなく、定期的に通院し、装置の調整や経過観察、口腔内のクリーニングを行うための「調整料」が必要です。治療期間が長ければ通院回数も増え、調整料も増えることになります。

選ぶ治療法や装置の素材も影響する

選択する治療法や使用する矯正装置の素材によって、治療費が高額になることもあります。例えば歯の裏側に装置を付ける裏側矯正や、透明で目立ちにくいマウスピース矯正、ワイヤーを目立たせないホワイトワイヤー矯正などは従来の金属製ワイヤー矯正よりも費用が高いです。

また、患者さん1人ひとりの歯型に合わせ、オーダーメイドで装置を作製するため、その技術料も費用に含まれます。

歯科医師の専門的な知識や技術が求められる

歯科医師の専門的な知識や技術、豊富な経験なども費用に反映されます

患者さん1人ひとりに合わせた適切な治療計画を立てるためには、専門的な知識や技術、豊富な経験が必要になります。

前述の通り、歯科医師の技術や経験不足で費用を安くしている歯科医院がある可能性も否定できないため、治療する歯科医院を探す時には在籍する歯科医師についても確認するとよいでしょう。

適切な矯正治療が受けられる歯科医院の選び方

適切な矯正治療が受けられる歯科医院の選び方

適切な矯正治療を受けるためには、費用面以外にも注目したいポイントがあります。ここでは、適切な矯正治療が受けられる歯科医院の選び方について紹介します。

認定医など専門資格を持つ歯科医師が在籍している

矯正歯科を選ぶ際は、日本矯正歯科学会の認定医などの専門資格を持つ歯科医師が在籍しているかを確認しましょう。

このような資格を持つ歯科医師は定められた審査基準をクリアし、矯正治療に関する高度な知識と豊富な経験を備えています。

多くの歯科医院では公式ホームページで所属学会や認定医などの所持資格が掲載されているため、気になる歯科医院があればチェックしてみましょう。

カウンセリングやコミュニケーションが丁寧

初回のカウンセリングで丁寧なコミュニケーションをとってくれる歯科医院を選びましょう。患者さんの悩みや要望を細かく聞くことで、1人ひとりに合わせた治療計画が立てやすくなります。

また、費用面や支払い方法についても詳しく説明してくれる歯科医院なら、金銭面でのトラブルも起きにくくなるでしょう。

通いやすい場所にある

矯正治療は数年かかることもあるため、自宅や職場から通いやすい場所にある歯科医院を選び、通院の負担を減らしましょう。

遠方の医院を選ぶと、天候不良やスケジュールの都合で通院が難しくなり、治療計画が乱れてしまう可能性があります。

また、装置が壊れるといった緊急トラブルが発生しても、通いやすい場所なら早めの処置が受けられ、治療への悪影響を軽減しやすくなるでしょう。

治療の選択肢が複数ある

ひとつの治療法しか扱っていないと、症例によっては適切な治療を提供できない可能性があります。

ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、複数の治療法に対応していると選択の幅が広がるでしょう。また、選択肢が多いということは歯科医師の技術の幅広さや対応力の高さを判断する基準にもできます。

矯正治療に必要な医療機器がそろっている

正確な診断や治療ができる医療機器がそろっているかどうかも重要です。

適切な治療計画を立てるためには、以下のような高度な医療機器で骨格や歯の根元の状態を確認することが望ましいです。

  • 頭部全体の骨格を撮影するセファログラム
  • 口腔内を立体的に把握するCT
  • 型取りの負担を軽減する3Dスキャナー など

このような高度な機器を完備している医院なら、精度の高い情報に基づいた適切な治療が期待できます。

まとめ

安い矯正歯科は、治療計画や歯科医師の質に問題があったり、追加オプションが必要になったりするなど、患者さんにとってのデメリットを有している可能性があります。

満足な結果が得られず、結局また費用を捻出して矯正治療を受け直すことになる恐れも否定できません。自由診療で全額自己負担になるため高いと感じるかもしれませんが、正確で精密な治療計画や緊急トラブル対応、丁寧なアフターフォローなど、費用だけでなく総合的な視点で矯正歯科を選ぶことが大切です。

Shiro矯正歯科では、治療に必要な医療機器を備えた環境を整え、明瞭で適切な価格設定の歯科矯正治療を提供しています。個室のカウンセリングルームで時間をかけて聞き取りを行い、ご納得いただいてから治療に進むため、患者のペースで治療を検討していただけます。まずはご相談だけでもお気軽にお越しください。

この記事の監修者
shiro_kyousei
Shiro矯正歯科 院長
秦 省三郎

資格
・日本矯正歯科学会認定医
・博士(歯学)

所属学会
・日本矯正歯科学会
・九州矯正歯科学会
・日本アライナー矯正歯科研究会
・日本先進矯正歯科学会

著書
・チェアサイド・ラボサイドの新矯正装置ビジュアルガイド(医歯薬出版株式会社)
・矯正歯科治療 この症例にこの装置 第2版(医歯薬出版株式会社)

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