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「インビザラインで歯並びを整えながら、ホワイトニングで歯の白さも手に入れたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、インビザライン治療中でもホワイトニングを並行して行うことは可能です。ただし、アタッチメントによる色ムラや知覚過敏など、事前に知っておきたい注意点もあります。
この記事では、インビザラインとホワイトニングを同時に行う方法やメリット、気をつけるべきポイントについてわかりやすく解説します。
インビザライン治療中にホワイトニングはできる
インビザラインは透明なマウスピースを使った矯正治療で、装置の取り外しができるのが大きな特徴です。この取り外しができる点が、ホワイトニングとの併用を可能にしています。
ワイヤー矯正のように歯の表面に装置が固定されていると、薬剤を均一に塗布しにくくなりますが、インビザラインならその心配がなく、オフィスホワイトニングもホームホワイトニングも選択できます。
ただし、矯正中の歯はつねに力がかかって動いている状態のため、通常よりもデリケートです。ホワイトニングを始める時期や方法については、必ず担当の歯科医師と相談しながら進めましょう。
歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が施術するホワイトニングです。過酸化水素を主成分とした濃度の高い薬剤を、歯の表面に塗布し、専用のライトを照射して白くしていきます。
1回の施術でも変化を感じやすい傾向にあり、「結婚式や面接など、決まった日までに歯を白くしたい」という方に向いています。施術時間は1回あたり60〜90分程度で、費用の目安は1回2万〜7万円ほどです。
インビザライン治療中にオフィスホワイトニングを受ける場合、施術の際にマウスピースを外すだけで済むため、比較的スムーズに対応してもらえます。白さの持続期間は3〜6か月ほどと短めで、白さを保ちたい場合は定期的に通う必要があります。
自宅で行う「ホームホワイトニング」
ホームホワイトニングは、歯科医院で処方された薬剤とマウスピースを使い、自宅で行うホワイトニングです。過酸化尿素を主成分とした低濃度の薬剤をマウスピースに入れて、1日1〜2時間ほど装着するのが一般的です。
変化を感じるまでに2〜4週間ほどかかりますが、ゆっくりと浸透させる分、白さが6か月〜1年ほど長持ちしやすい傾向があります。費用の目安は2万〜5万円程度です。
インビザライン治療中の方は、矯正用のマウスピース(アライナー)にホワイトニングジェルを塗布して使えるケースもあります。専用のトレーを別に作る必要がないため、費用や手間を抑えられる点がメリットです。
ただし、矯正用のマウスピースはホワイトニング専用に設計されたものではないため、薬剤の量や使い方については必ず歯科医師の指示に従いましょう。
オフィスとホームを併用する「デュアルホワイトニング」
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。
歯科医院での施術で短期間のうちに変化を感じつつ、自宅でのケアを続けることで白さを長くキープするという考え方で行います。
費用は5万〜8万円程度とやや高めですが、オフィスホワイトニングの即時的な変化とホームホワイトニングの持続性の両立が可能です。白さの持続期間は1〜2年ほどといわれています。
インビザライン治療中に「歯並びも歯の白さも同時に整えたい」という方にとって、デュアルホワイトニングは選択肢の一つになるでしょう。
インビザラインとホワイトニングを並行して行うメリット
インビザライン治療中にホワイトニングを並行して進めることには、いくつかのメリットがあります。
矯正用のマウスピース(アライナー)をそのまま活用できる
インビザラインのマウスピースは、歯にぴったりフィットする形状をしているため、ホームホワイトニングのトレーとしても活用できる場合があります。
通常、ホームホワイトニングを始めるには専用のマウスピースを作る必要がありますが、インビザラインで治療中であればその工程を省ける可能性があるのです。
ホワイトニング専用トレーの作成費用を抑えられるだけでなく、日常的にマウスピースを装着する生活にすでに慣れているため、ホワイトニングへの心理的なハードルも低くなるでしょう。
治療期間を有効に使い、効率的に歯をきれいにできる
インビザライン矯正とホワイトニングを並行して進めることで、トータルの治療期間を有効に使えます。
インビザラインの治療期間は一般的に1年半〜3年ほどかかるため、矯正とホワイトニングを別々の時期に行うと、すべてが終わるまでにさらに時間がかかります。
そこでこの期間を、「歯の白さも一緒に磨く時間」として活用できるのは大きなメリットです。
歯並びが整うことで薬剤が均一に広がりやすい
歯が重なり合った状態やガタガタの状態では、薬剤が届かない部分が出てしまい、ムラのある仕上がりになりやすいです。
しかし、矯正治療が進んで歯並びが整ってくると、ホワイトニングの薬剤が歯の表面全体に均一に行き渡りやすくなります。また、歯並びが整うとブラッシングもしやすくなるため、ホワイトニング後の白さを維持しやすくなるという副次的な効果も期待できます。
矯正とホワイトニングは、見た目の美しさとケアのしやすさの両面で相乗的に働く組み合わせといえるでしょう。
インビザラインのホワイトニングで注意すべき点
インビザラインとホワイトニングの併用は可能ですが、矯正中だからこそ注意しておきたいポイントがあります。事前に理解しておくことで、トラブルを防ぎながらホワイトニングを進められるでしょう。
アタッチメント周りは色ムラになる可能性がある
インビザラインでは、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる小さな突起物を取り付けることがあります。アタッチメントは歯を計画どおりに動かすためのもので、治療が終わるまで取り外せません。
アタッチメントが付いた部分にはホワイトニングの薬剤が浸透しにくいため、外したときにその部分だけ白くなっていない色ムラが生じることがあります。特に前歯など目立つ場所にアタッチメントが付いている場合は、注意が必要です。
色ムラが気になる場合は、アタッチメントを外した後に改めてホワイトニングを行うことで、均一な仕上がりを目指せます。
歯の移動中は知覚過敏を感じることがある
矯正治療中の歯は、常に力が加わって移動している状態のため、外部からの刺激に敏感になっています。
この状態でホワイトニングの薬剤を使うと、冷たいものがしみるような知覚過敏の症状を感じやすくなる場合があります。
特にインビザラインを始めたばかりの時期や、新しいマウスピースに交換した直後は歯が動く痛みも加わるため、ホワイトニングの刺激がストレスになることもあるでしょう。
もし、痛みやしみる症状が出たときは、無理に続けず一時的に中断し、歯科医師に相談することが大切です。薬剤の濃度を下げたり、使用頻度を調整したりすることで対応できる場合があります。
自己判断で市販ジェルを使うのは推奨されない
市販のホワイトニング製品の中には、研磨剤が強すぎるものや、矯正用のマウスピースとの相性が悪いものもあります。
自己判断で使用すると、マウスピースを傷つけてしまったり、歯や歯茎にダメージを与えてしまう恐れがあります。また、歯科医院で処方されるホワイトニングジェルと市販品では、含まれている成分や濃度が大きく異なります。
市販品に含まれる成分は歯の表面の汚れを落とす作用が中心で、歯そのものの色味を変える漂白作用はありません。矯正中のホワイトニングは歯がデリケートな状態で行うものだからこそ、必ず歯科医師に相談のうえ、処方された薬剤を使うようにしましょう。
インビザラインのホワイトニングにおすすめのタイミング
インビザライン治療中にホワイトニングを行うことは可能ですが、時期によって仕上がりの満足度やリスクの大きさが変わります。
ここでは、インビザラインのホワイトニングを行うおすすめのタイミングを紹介します。
歯並びがある程度整ってきた矯正期間の中盤から後半
ホワイトニングを始める一つ目のおすすめの時期は、歯並びがある程度整ってきた矯正期間の中盤〜後半です。
治療の初期段階では歯が大きく動いている途中のため、薬剤が均等に行き渡りにくく、色ムラのリスクが高まります。しかし、矯正が進んで歯の重なりが解消されてくると、薬剤が歯の表面全体に広がりやすくなり、ホワイトニングの仕上がりも自然になりやすいのです。
また、歯の移動量が落ち着いてくる中盤〜後半の時期は、知覚過敏の症状も出にくくなる傾向にあるため、より快適にホワイトニングを進められるでしょう。
歯の移動が完了した保定期間(リテーナー装着期間)
特におすすめなのは、歯の移動が完了した後の保定期間です。
保定期間とは、整った歯並びが後戻りしないようにリテーナー(保定装置)を装着して歯を安定させる期間のことです。保定期間にはアタッチメントも外れているため、色ムラの心配がなく、歯並びが整った状態で薬剤が均一に作用します。
マウスピース型のリテーナーを使っている場合は、そのままホワイトニングトレーとしても活用できるため、効率的にケアを進められます。「色ムラのない均一な仕上がりを目指したい」「知覚過敏のリスクをなるべく抑えたい」という方は、保定期間に入ってからホワイトニングを始めるとよいでしょう。
インビザラインのマウスピースを使ったホワイトニングのやり方
インビザラインのマウスピースを活用してホームホワイトニングを行う場合の基本的な手順を紹介します。
1.歯磨きで歯の表面をきれいにする
ホワイトニングの前には、まず丁寧に歯磨きを行い、歯の表面の汚れを落としておきましょう。
歯垢や食べかすが残った状態で薬剤を使うと、薬剤が歯に密着しにくくなり、ホワイトニングの仕上がりにムラが出やすくなります。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも使って、歯と歯の間まできれいにしておくのがおすすめです。
2.マウスピースにホワイトニングジェルを塗布する
歯磨きが終わったら、マウスピースの内側にホワイトニングジェルを塗布します。ジェルの量は、歯の表側に触れる部分に米粒程度が目安です。
インビザラインのマウスピースは、ホワイトニング専用に設計されていないため、ジェルを入れすぎると装着時にはみ出してしまい、歯茎に薬剤が付いてしみたり、痛みを感じたりする原因になります。少量を薄く広げるように塗布するのがポイントです。
3.マウスピースを装着し、指定時間を守る
ジェルを塗布したマウスピースを歯に装着し、歯科医師から指示された時間を守りましょう。一般的なホームホワイトニング用ジェルの場合、装着時間は30分〜2時間程度が目安です。
「長く付けたほうが白くなるのでは」と思いがちですが、指定時間を超えての装着は、知覚過敏や歯茎への刺激の原因になるため避けてください。
4.マウスピースを外して洗浄し、口をゆすぐ
指定時間が経ったらマウスピースを外し、口をしっかりゆすいで残ったジェルを洗い流します。ジェルが口の中に残っていると、歯茎や粘膜に刺激を与える恐れがあります。
マウスピースもぬるま湯で丁寧に洗い、ジェルを完全に落としてから保管しましょう。熱湯での洗浄はマウスピースの変形につながるため避けてください。洗浄後は、通常どおりマウスピースを装着して矯正治療を続けます。
まとめ
インビザライン治療中でも、ホワイトニングを並行して行うことは可能です。矯正用のマウスピースをホワイトニングトレーとして活用できる場合もあり、治療期間を有効に使いながら歯並びと白さの両方を整えられます。
ただし、アタッチメント周りの色ムラや知覚過敏のリスクなど、矯正中ならではの注意点もあります。ホワイトニングを始めるタイミングや方法は、歯の移動の進み具合や口内の状態によって異なるため、自己判断で進めず、歯科医師と相談しながら計画的に取り組むことが大切です。
福岡市早良区のShiro矯正歯科は、矯正専門の歯科医院です。全国展開する歯科ブランド『ホワイトエッセンス』の加盟院として、日本人の歯質に合わせたホワイトニングジェルを用いた質の高いホワイトニングにも対応しています。
インビザラインとホワイトニングの併用についても一人ひとりに合わせたプランの提案が可能です。「歯並びも歯の白さも一緒に整えたい」と考えている方は、お気軽に無料矯正相談やホワイトニング相談へお越しください。



