Contents
歯列矯正を始めると、「どんな食事なら食べられるのか」「避けた方がよい食べ物はあるのか」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
矯正中は装置をつけているため、食べ物の種類や食べ方によっては装置に負担がかかったり、食べ物が詰まりやすくなったりすることがあります。矯正期間を快適に過ごすためには、食事や食後のケアのポイントを理解しておくことが大切です。
この記事では、矯正中の食事の注意点について詳しく解説します。おすすめの食べ物や痛みがあるときの食事の工夫方法などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
歯列矯正中の食事のポイント
歯列矯正中は食べるものや食べ方にも注意が必要です。
具体的なポイントは以下の通りです。
- 硬い食べ物は控える
- 粘着性の高い食べ物は控える
- 着色しやすい食べ物は控える
- 歯や装置に挟まりやすい食べ物は控える
- 奥歯で優しく噛む
- ゆっくり食べる
- こまめに水を飲む
ここでは、上記7つのポイントについてそれぞれ解説します。
硬い食べ物は控える
歯列矯正中は、硬い食べ物はなるべく控えましょう。強く噛む必要がある食べ物は矯正装置に大きな力がかかり、ワイヤーやブラケットが外れてしまったり、破損したりする恐れがあります。具体的には以下のような食べ物が挙げられます。
- りんご
- せんべい
- ナッツ類
- フランスパン
- 硬いグミ
特にナッツ類は細かな破片が歯の隙間や装置に挟まる恐れもあるため、なるべく控えましょう。
粘着性の高い食べ物は控える
粘着性の高い食べ物は矯正装置に付着しやすいため控えましょう。具体的には以下のような食べ物が挙げられます。
- キャラメル
- ガム
- 餅
これらの食べ物は装置にくっつきやすく、無理に取ろうとすると装置が外れてしまうことがあります。また、装置に残った食べ物は虫歯の原因になる可能性もあるため注意が必要です。
矯正治療中は、装置に絡みつきやすい食品はなるべく控え、食後は丁寧に歯磨きをすることが大切です。
着色しやすい食べ物は控える
歯列矯正中は、着色しやすい食べ物や飲み物にも注意が必要です。特にワイヤー矯正では、ブラケットを固定するゴムやプラスチック部分が色の濃い飲食物によって変色してしまうことがあります。
着色の原因になりやすい飲食物は以下の通りです。
- コーヒー
- 紅茶
- ワイン
- コーラ
これらを頻繁に摂取すると、装置のゴムやプラスチック部分が変色することがあります。また、マウスピース矯正の場合は、装置をつけたまま色の濃い飲み物を飲むとマウスピース自体が着色することがあります。
装着中の飲み物は水を基本にし、着色しやすい飲み物は外してから飲むようにするとよいでしょう。
歯や装置に挟まりやすい食べ物は控える
歯列矯正中は、歯や装置に挟まりやすい食べ物をなるべく控えましょう。具体的には以下のような食べ物が挙げられます。
- 細い麺類(そうめん・ラーメンなど)
- えのきやアスパラガスなどの繊維質の多い食材
これらの食べ物は装置の隙間に挟まりやすく、見た目が気になるだけでなく、歯垢が溜まる原因にもなります。矯正中でも食べること自体は問題ありませんが、食後のケアを徹底することが大切です。
外出先でも口腔内を清潔に保てるよう、歯ブラシを持ち歩くと食べかすを取り除きやすくなります。
奥歯で優しく噛む
歯列矯正中は、できるだけ奥歯を使って優しく噛むようにしましょう。
強く噛んでしまうと装置に食べ物が引っかかったり、装置に負担がかかったりする可能性があります。そのため、大きな食べ物はあらかじめ小さく切り、奥歯でゆっくり噛むようにすることが大切です。
ゆっくり食べる
歯列矯正中は、普段よりもゆっくり食べることを心がけるとよいでしょう。急いで食べると装置に強い力がかかったり、食べ物が装置に引っかかったりすることがあります。
食事をするときは、一度に口へ入れる量を少なくし、ゆっくり噛むことが大切です。少量ずつゆっくり食べることで、装置に食べ物が詰まってしまうのを防ぎやすくなります。
こまめに水を飲む
歯列矯正中の食事では、こまめに水を飲むのも大切です。装置をつけていると、食べかすが歯や装置の隙間に入り込みやすくなりますが、食事中に水を飲むことで食べかすをある程度洗い流すことができます。
特に外出先ではすぐに歯磨きができないことも多いですが、水で口の中を軽くすすぐだけでも、ある程度の汚れを落とせます。
矯正中に痛みがある場合の食事の工夫方法
歯列矯正中に痛みがある場合は、食材や調理方法を工夫することが大切です。
具体的なポイントは以下の通りです。
- 食材を小さくカットする
- 柔らかく煮込む
- 柔らかい食材を選ぶ
- すりおろしてペースト状にする
- 栄養補助食品で不足しがちな栄養素を補給する
ここでは、上記5つのポイントについてそれぞれ解説します。
食材を小さくカットする
矯正中に痛みがあるときは、食材をできるだけ小さくカットしてから食べましょう。大きい食材は噛む力が必要になるため、歯や装置に負担がかかります。
肉や野菜などの食材を一口サイズに切っておくことで、噛む力による痛みが和らぎ、食べ物が歯や装置に挟まるのを防ぎやすくなるでしょう。
柔らかく煮込む
矯正中の痛みがつらいときは、食材を柔らかく煮込んで食べるのもおすすめです。
肉や野菜は煮込むことで柔らかくなり、噛むときの負担を減らせます。矯正中でも食べやすい煮込み料理として、スープやシチュー、煮物などが挙げられるでしょう。
矯正装置の調整後などで痛みがあるときは、柔らかく煮込んだ料理を選ぶと食事がしやすくなります。
柔らかい食材を選ぶ
矯正中に痛みがある場合は、最初から柔らかい食材を選ぶことも大切です。
硬い食べ物は噛むときに歯へ強い力がかかるため、痛みを感じやすくなります。具体的にはバナナや豆腐、卵などがおすすめです。これらの食材は噛む力があまり必要ないため、歯に負担をかけずに食べられます。
すりおろしてペースト状にする
硬い食材はそのまま食べるのではなく、すりおろしてペースト状にすると食べやすくなります。例えばりんごやにんじんなどはすりおろすことで柔らかくなり、そのままでも食べやすくなります。
また、ヨーグルトに混ぜたりスムージーにしたりするなど、さまざまなアレンジも可能です。
栄養補助食品で不足しがちな栄養素を補給する
矯正中の痛みのせいで十分な食事がとれないときは、栄養補助食品で不足しがちな栄養素を補給するのも一つの方法です。
栄養補助食品は、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどを手軽に補いやすい特徴があります。ただし、栄養補助食品だけに頼るのではなく、できる範囲で食事からも栄養素を摂取することが大切です。柔らかい食事と組み合わせながら、栄養バランスを意識して食事をとるようにしましょう。
歯列矯正中におすすめの食事
歯列矯正中におすすめの食事は以下の通りです。
- おかゆ
- うどん
- 豆腐料理(麻婆豆腐、豆腐ハンバーグなど)
- 卵料理(スクランブルエッグ、オムレツなど)
- ひき肉料理(ハンバーグ、肉そぼろなど)
- 煮物
- 柔らかいフルーツ(バナナ、キウイフルーツなど)
- ヨーグルト・ゼリー・プリン
これらの食事は強く噛まずに食べられるため、歯や装置への負担を抑えられます。特に痛みが強いときは、おかゆやスープなどのほとんど噛む必要のない食事がおすすめです。
上記のほかにも、食材や調理方法を工夫することで歯列矯正中にも食べやすくなります。ぜひ自分に合った食事を見つけてみてください。
歯列矯正中は食後のケアも重要
歯列矯正中は装置の周りに食べ物が付きやすくなるため、食後のケアがとても重要です。
具体的なポイントは3つ挙げられます。
- 食後すぐに歯磨きをする
- タフトブラシや矯正用フロスなども活用する
- 外出先でも必ずケアを行う
ここでは、上記3つのポイントについてそれぞれ解説します。
食後すぐに歯磨きをする
歯列矯正中は、食後できるだけ早く歯磨きをすることが大切です。矯正装置があると装置の周りや歯の隙間に食べ物が残りやすく、そのまま放置すると虫歯や歯周トラブルの原因になる可能性があります。
歯磨きをするときは、鏡を見ながらブラケットの周りやワイヤーの下などを意識して丁寧に磨くのがポイントです。また、短時間で終わらせるのではなく、一本ずつ丁寧に磨くことを意識すると汚れを落としやすくなります。毎食後の歯磨きを習慣にすることで、矯正中でも口の中を清潔に保ちやすくなるでしょう。
タフトブラシや矯正用フロスなども活用する
歯列矯正中は、歯ブラシだけでなくタフトブラシや矯正用フロスなどを活用することも大切です。
タフトブラシはブラケットの周りなどの細かい部分を、歯間ブラシや矯正用フロスは歯と歯の間やワイヤーの下の汚れを取り除くのに役立ちます。初めは使い慣れないかもしれませんが、これらを組み合わせて使うことで口の中をより清潔に保ちやすくなります。
外出先でも必ずケアを行う
歯列矯正中は、自宅だけでなく外出先でも必ずケアを行うことが大切です。学校や職場、外食先などではすぐに歯磨きができない場合もありますが、できる範囲でケアを行うようにしましょう。
外出時には、携帯用歯ブラシやマウスウォッシュを持ち歩くと便利です。歯磨きが難しい場合は、水で口をすすぐだけでも食べかすを減らせます。
歯列矯正中の食事に関するよくある質問
歯列矯正中の食事に関するよくある質問をまとめました。
- 矯正中に食べ物が歯に詰まってしまった場合の対処法は?
- 矯正中に装置が外れてしまった場合の対処法は?
- 矯正中でも外食を楽しむには?
- 矯正中に痛みで食事を噛めないのはいつまで?
ここでは上記4つの質問についてそれぞれ解説します。
矯正中に食べ物が歯に詰まってしまった場合の対処法は?
矯正中に食べ物が歯に詰まってしまった場合は、まず水を多めに含んで口をすすぎましょう。大きめの食べかすであれば、これだけで取り除けます。
それでも取れない小さな食べかすは、歯ブラシやワンタフトブラシなどを使ってやさしく取り除きます。特にブラケット周りやワイヤーの下は汚れが残りやすいため、丁寧に磨くことが大切です。食べ物が詰まったまま放置すると虫歯や口臭の原因になることがあるため、食後はすぐに歯磨きをしましょう。
矯正中に装置が外れてしまった場合の対処法は?
矯正中に装置が外れてしまった場合は、無理に自分で直そうとせず、できるだけ早く歯科医院へ連絡することが大切です。
自己判断で装置を触ったり戻そうとしたりすると、装置がさらに破損する可能性があります。食事中などに装置が外れてしまった場合は、外れた装置を保管して歯科医院に持参するとよいでしょう。
矯正中でも外食を楽しむには?
歯列矯正中でも外食を楽しむことは可能です。外食の際は、できるだけ柔らかい料理や噛みやすい食材を選ぶと食事がしやすくなります。具体的にはスープ料理や煮込み料理、うどんなどは歯への負担が少なく、矯正中でも食べやすいメニューです。
反対に、硬い食べ物や粘着性の高い食べ物は装置に負担がかかるため注意しましょう。また、食後に装置へ食べ物が詰まることもあるため、口をすすぐなどのケアを行うことも大切です。
矯正中に痛みで食事が噛めないのはいつまで?
歯列矯正では歯が少しずつ動くため、装置の調整後などに痛みを感じることがあります。
痛みの強さには個人差がありますが、調整後2〜3日程度で痛みのピークを迎え、その後少しずつ落ち着いていく場合が多いです。
食べ物を噛むと痛みを感じる場合でも、柔らかい食べ物を選ぶことで食事がしやすくなることがあります。特におかゆやスープ、ヨーグルトなどは噛む負担が少ないため、痛みがある時期でも食べやすいでしょう。
多くの方は1週間程度で痛みが軽くなりますが、長期間強い痛みが続く場合は、歯科医院に相談することが大切です。
まとめ
矯正中の食事では、装置や歯に負担をかけないことを意識することが大切です。硬い食べ物や粘着性の高い食べ物は装置が外れる原因になることがあるため、なるべく控えるようにしましょう。
装置の調整後などで痛みがある場合は、おかゆやスープなどの柔らかい食事を選ぶのがおすすめです。また、食後は装置の周りに汚れが残りやすいため、歯ブラシだけでなく、タフトブラシや矯正用フロスも活用したケアも欠かせません。
今回解説したポイントを意識することで、矯正中でも快適な食生活を送りやすくなるでしょう。Shiro矯正歯科では、マウスピース型矯正装置『インビザライン』による歯列矯正を行っています。
マウスピース矯正ならワイヤー周りに食べ物が挟まってしまう心配がなく、快適に食事を楽しめます。歯列矯正を検討中の方は、ぜひ当院までご相談ください。



