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インビザラインの治療期間は平均どれくらい?早く終わらせるコツまで解説

インビザラインは、目立たないマウスピース型矯正装置を使用し、快適かつ効率的に歯並びを整える方法として人気です。しかし、治療期間は患者さんの症例や取り組み方によって異なり、早く終わらせるためにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。

この記事では、インビザラインの平均的な治療期間や通院回数の目安に加え、個人差が生じる要因や治療期間を短縮するコツについて詳しく解説します。インビザライン治療に興味のある方、これから矯正治療を受ける方は、ぜひ参考になさってください。

インビザラインの平均的な治療期間・通院回数の目安 

インビザラインの治療期間や通院回数は症例によって異なります。一般的な目安と軽度・重度のケースについて詳しく見ていきましょう。

一般的な目安:1.5年~2年

インビザライン治療の平均的な期間は、約1.5年から2年程度です。

通院期間中、患者さんは通常1~2ヶ月に1回のペースで通院します。従来のワイヤー矯正治療と比べて通院頻度が少ないのが特徴で、忙しい方にも適しています。

治療期間中は、1日20時間以上のマウスピース装着時間を守ることで、計画通りに歯を移動させることが可能です。また、7~14日ごとに新しいマウスピースに交換していくため、自己管理能力も重要になります。

軽度のケース:6ヶ月~1年

軽度の歯列不正の場合、治療期間の目安は6ヶ月から1年程度です。

例えば、前歯の軽度な叢生(歯並びの乱れ)や小さな隙間の閉鎖などの症例では、インビザライン・ライトと呼ばれる短期間用のプログラムが適用される場合もあります。

現在のところ、インビザライン・ライトは最大14枚のマウスピースを使用し、3〜7ヶ月程度で治療を完了することが可能です。

部分矯正の場合、さらに短期間で治療が完了することもあり、例えば5ヶ月程度で終了した症例も報告されています。

軽度のケースでは、患者の負担も少なく、比較的短期間で歯並びを改善できるでしょう。

重度のケース:3年~

複雑な歯列不正や顎の問題を伴う重度のケースでは、治療期間が3年以上かかることもあります。

例えば、大きな開咬(奥歯で噛んだときに上下の前歯が噛み合わない状態)や過蓋咬合(奥歯で噛んだときに噛み合わせが深過ぎて下の歯がほとんど見えない状態)、多数の歯の移動が必要な症例などが該当します。

重度のケースでは、歯の移動量が多いため、より多くのマウスピースステージが必要です。1枚のマウスピースで約0.25mmの歯の移動が可能なため、移動距離が大きいほど治療期間も長くなります。

例えば、5mmの移動が必要な場合、理論上は20枚のマウスピースが必要です。重度のケースでは、50枚以上のマウスピースを使用することも珍しくありません。

また、顎の問題を伴う場合は、インビザラインだけでなく、他の矯正装置や外科的処置を併用するケースもあります。複合的な治療が必要な場合、さらに治療期間が延びる可能性もあるでしょう。

インビザライン治療期間に個人差が生じる要因 

インビザライン治療の期間は、一般的に1年6ヶ月から2年程度とされていますが、実際には患者さんごとに大きく異なります。

治療期間に個人差が生じる要因には、さまざまな要素が関係しています。ここでは、主な要因について詳しく解説します。

歯並びの状態

歯並びの状態は、治療期間を左右する最も重要な要因の一つです。例えば、以下のような状態では治療期間が長くなる傾向があります。

  • 大きな開咬や過蓋咬合
  • 多数の歯の移動が必要な場合
  • 奥歯まで含む複雑な症例
  • 抜歯が必要な場合

1枚のマウスピースで動かせる歯の距離は最大で約0.25mmとされているため、歯の移動距離が長いほど、より多くのマウスピースステージが必要となり、結果として治療期間が延びます。

年齢

患者さんの年齢も、治療期間に影響を与える重要な要因です。一般的に、若い方が歯の移動が早い傾向にあります。これは、若年層のほうが骨の代謝が活発で、歯を支える骨の改造が早いためです。

以下の表は、インビザラインと年齢の関係をまとめたものです。

年齢層 平均的な治療期間 特徴・注意点
子ども 6ヶ月~2年
  • 骨の成長を利用できるため比較的短期間で効果が出やすい
  • 永久歯が生え揃う12歳頃から使用するのが一般的
  • 6~12歳の子ども向けに「インビザライン・ファースト」という専用の製品がある
若年層・成人 1年6ヶ月~2年
  • 生活習慣の影響を受けやすい
中高年・高齢者 2年以上
  • 骨の代謝が遅くなるため、若い世代より治療期間が長くなる傾向がある
  • 歯周組織の状態や全身の健康状態を考慮

ただし、これはあくまで傾向であり、個人差も大きいため、正確な治療期間は歯科医師との相談で決定されます。

装着時間を守っているか

インビザラインの治療効果を最大限に引き出すためには、1日20時間以上のマウスピース装着が推奨されています。装着時間を守ることで、歯は計画通りに動き、治療期間を最小限に抑えられます。

一方、装着時間が不足すると、以下のような問題が生じる可能性があるため、注意が必要です。

  • 歯の移動が遅れる
  • 治療計画とのズレが生じる
  • 結果として治療期間が延長する

例えば、1日の装着時間が15時間程度しかない場合、治療期間が1.5倍以上に延びるといわれています。

生活習慣や口腔ケアの質

患者さんの生活習慣や口腔ケアの質も、治療期間に影響を与える要因の一つです。特に、以下の点に注意が必要です。

  • 適切な口腔衛生管理:虫歯や歯周病の予防
  • 食事の管理:過度の糖分摂取を避ける
  • 禁煙:喫煙は歯の移動を遅らせる可能性がある

矯正治療中に虫歯や歯周病になってしまうと、治療が一時中断される可能性があり、結果として治療期間が延びてしまいます。

また、マウスピースは定期的に洗浄し、清潔な状態を保つことが必要です。洗浄不足は細菌の繁殖を招き、口臭や口腔内の健康問題につながる可能性があります。

定期的な通院と調整

インビザライン治療では、通常1.5~2ヶ月ごとに歯科医院を訪れ、治療の進行状況をチェックし、新しいマウスピースに交換します。

定期的な通院と調整により、以下のメリットが得られます。

  • 治療の進行状況を正確に把握できる
  • 必要に応じてマウスピースの調整が可能
  • 問題が生じた場合に早期発見・対処ができる

定期的な通院を怠ると、治療計画とのズレが生じる可能性があり、結果として治療期間が延長する可能性があります。

また、問題が生じても早期に対処できないため、治療の効果が低下する恐れもあるため注意しましょう。

インビザラインの治療期間が長引いてしまう理由

インビザラインの治療期間が長引く理由には、患者さん自身の行動や予期せぬ問題が関係しています。以下に主な要因を挙げます。

  • マウスピースの紛失や破損
  • 虫歯や歯周病などの口腔トラブル
  • リファインメント(治療計画の修正)

マウスピースを紛失したり破損した場合、新しいものを再製作しなければいけません。再製作には時間がかかり、その間歯が計画通りに動かなくなるため、治療期間が延びてしまいます。

矯正治療中に虫歯や歯周病が発生すると、矯正を一時中断して治療を優先しなくてはいけません。その結果、予定していた治療スケジュールが遅れる可能性があります。

さらに、『リファインメント』と呼ばれる治療計画の修正もよく見られるケースです。これは、歯の動きがシミュレーション通りに進まない場合に新たなマウスピースを作成し、計画を立て直すプロセスで、多くの患者に必要とされます。

このような要因が重なると、当初予定していた治療期間よりも長引く可能性が高まります。

インビザラインの治療期間を短縮するためのポイント 

インビザラインの治療期間を短縮するためには、患者自身の努力が重要です。ここでは、効果的なポイントを解説します。

装着時間を守る

インビザラインの効果を最大化するためには、1日20~22時間の装着が推奨されています。

装着時間が不足すると、歯の移動が遅れるだけでなく、治療計画とのズレが生じる可能性があり、結果として治療期間が延びる原因となります。食事や歯磨き以外の時間は常に装着することを心がけましょう。

忙しい日常生活の中で装着を忘れないようにするためには、スマートフォンのリマインダー機能を活用するといった工夫も有効です。

適切なオーラルケア

矯正中は虫歯や歯周病のリスクが高まるため、口腔内を清潔に保つことが重要です。

特に、マウスピースを長時間装着すると唾液の循環が減少し、細菌が繁殖しやすい環境になるため、日々のオーラルケアを徹底する必要があります。毎食後に歯磨きを行い、デンタルフロスやマウスウォッシュを併用して細菌の繁殖を防ぎましょう。

また、マウスピース自体も専用の洗浄剤や流水で丁寧に洗浄し、清潔な状態を保つことが必要です。不適切なケアは、治療中断や期間延長につながるため注意しましょう。

歯科医師との密なコミュニケーション

インビザライン治療を計画通りに進めるためには、歯科医師との密なコミュニケーションが欠かせません。定期的な通院では、治療の進捗状況を確認し、歯の動きに問題がないかをチェックします。

また、装着時に違和感や痛みを感じた場合、マウスピースが合わないと感じた場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。問題を未然に防ぎ、治療をスムーズに進めることができます。

小さな疑問や不安も放置せず、積極的に質問する姿勢が重要です。

インビザラインとワイヤー矯正の比較 

インビザラインとワイヤー矯正は、それぞれ異なる特徴を持つ矯正方法です。以下に両者の主な違いを表でまとめました。

項目 インビザライン ワイヤー矯正
治療期間 約1.5~2年 約1.5~3年
見た目 透明で目立たない 金属装置が目立つ
通院頻度 1.5~2ヶ月に1回 月に1回
自己管理 必要 必要なし
費用 70~100万円程度 60~130万円程度
適応症例 軽度~中等度程度 軽度~重度

インビザラインは、透明なマウスピースを使用するため審美性が高く、取り外し可能で衛生的です。

一方、自己管理が求められ、装着時間を守らないと治療期間が延びるリスクがあり、複雑な症例には対応が難しい場合もあります。

ワイヤー矯正は、歯を強い力で動かすため、複雑な症例にも対応可能で治療期間が短くなるケースもありますが、装置が目立ちやすく、口内炎や食事制限などのデメリットがあります。

どちらが適しているかは、歯並びの状態やライフスタイルによって異なるため、歯科医師に相談しましょう。

インビザライン治療後の保定期間 

インビザライン治療後の保定期間は、矯正で整えた歯並びを安定させるために欠かせません。歯が元の位置に戻る『後戻り』を防ぐため、リテーナー(保定装置)を使用して歯の位置を維持します。

平均的な保定期間:1~2年

一般的な保定期間は1~2年程度とされていますが、患者の歯並びや治療内容によって異なります。

矯正治療にかかった期間と同じくらいの保定期間が必要とされることが多く、特に治療直後の6ヶ月は歯が動きやすいため、1日20時間以上の装着が推奨されます。

歯が安定してくるにつれて装着時間を徐々に短縮し、最終的には就寝時のみの装着となるケースもあります。

保定方法の種類

保定には主に以下の2つの方法があり、それぞれ特徴があります。

  • 取り外し式リテーナー:透明なマウスピース型リテーナー(例:ビベラリテーナー)
  • 固定式リテーナー:歯の裏側にワイヤーを接着して固定する方法

例えば、仕事や日常生活で目立たせたくない方には取り外し式が適しており、一方で自己管理に自信がない方には固定式がおすすめです。

どちらを選ぶかは患者さんの症例やライフスタイルによって異なります。

保定を怠った場合のリスク

保定を適切に行わないと、以下のようなリスクがあります。

  • 後戻り
  • 噛み合わせの悪化
  • 再治療が必要になる可能性

例えば、半年間リテーナーを装着しないだけで目に見える変化が現れることもあります。保定期間中は指示された装着時間を守り、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。

まとめ

インビザラインの平均的な治療期間は1.5~2年ですが、軽度のケースでは6ヶ月~1年、重度のケースでは3年以上かかる場合もあります。

ただし、症例や患者の取り組みによって異なり、歯並びの状態や年齢、装着時間の遵守、生活習慣などが、治療期間に影響を与える主な要因として挙げられます。

治療をスムーズに進めるためには、装着時間を守ることや適切なオーラルケア、歯科医師との密なコミュニケーションが重要です。

Shiro矯正歯科では、最新の3D光学スキャナー『iTero』やセファロ付き歯科用CTなどを駆使し、一人ひとりに合わせた精密な診断と治療を提供しています。

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